ロッドマン氏、来週に訪朝 バスケチームを指導へ
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【12月13日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記と親交のある米プロバスケットボール協会(NBA)の元選手デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が、来週に北朝鮮を訪問し、同国のバスケットボールチームのトレーニングに参加することが分かった。ロッドマン氏のスポンサーが12日発表した。
ロッドマン氏のスポンサーを務めるアイルランドのオンライン・ブックメーカー「パディー・パワー(Paddy Power)」によると、19日から23日にかけて練習や試合が行われるという。北朝鮮では、金第1書記の叔父の張成沢(チャン・ソンテク、Jang Song-Thaek)国防委員会副委員長が突然粛清されるという大きな政局が報じられているが、パディー・パワーはそれによってこのトレーニング日程が影響を受けることはないとしている。
ロッドマン氏は、金第1書記の誕生日である来年1月8日に、主にNBAの元選手らで作るチームと北朝鮮チームとの親善試合も企画している。
ロッドマン氏に同行予定のパディー・パワーのロリー・スコット(Rory Scott)広報担当によると、ロッドマン氏率いる米チームの選手は近日中に発表される予定で、中には「伝説的選手も数人含まれている」という。また、「デニスは今月試合の前に北朝鮮チームと一緒に時間を過ごすことになっている」とも述べた。
さらにロッドマン氏がテレビのドキュメンタリー取材班と共に訪朝することも明かしたが、この訪朝でロッドマン氏が受け取る報酬の具体額には触れなかった。
1990年代、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)元選手と共にシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)を3度の優勝に導いたロッドマン氏は、3月の初訪朝では金第1書記を「生涯の友」と呼び、金氏と強い友好関係を築いてきた。スイスで教育を受けた金第1書記は熱心なバスケットボールファンで、特にシカゴ・ブルズをひいきにしているとされる。(c)AFP