【12月12日 AFP】中国で両目をくりぬかれ視力を失った6歳男児、郭斌(Guo Bin)君が12日、義眼の装着手術のために入院していた深セン(Shenzhen)の病院を退院した。

 中国北部山西(Shanxi)省出身の郭君は8月、外で遊んでいて行方がわからなくなったが、自宅近くで両目をくり抜かれた状態で見つかった。警察は、事件から数日後に自殺した郭君の伯母が、家庭内のいざこざから行った犯行とみている。

 事件後、「斌斌(ビン・ビン、Bin Bin)」の愛称で呼ばれている郭君に、香港の眼科医デニス・ラム(Dennis Lam)氏が無償で義眼装着のための手術を行うと申し出たことから、郭君は中国南部深センにあるラム氏のクリニックに入院し手術を受けた。手術は成功し、郭君も12日までに完全に回復した。

 義眼は見た目は普通の眼球で、細胞組織や筋肉に付着しているため普通の目のように動かすこともできる。だが視力はなく、郭君は物を見ることはできない。(c)AFP