【12月12日 AFP】米国のアネンバーグ財団(Annenberg Foundation)は11日、先ごろパリ(Paris)で行われたオークションで米先住民が神聖視するマスクなどを落札したことを明らかにした。これらマスクや髪飾りの競売をめぐっては賛否両論の議論となっていた。

 同財団は先住民ホピ(Hopi)のマスク21点、サンカルロス・アパッチ(San Carlos Apache)のマスク3点をそれぞれ落札した。総額53万ドル(約5400万円)の落札については、「正当な所有者の元に返却すること」のみが目的だったという。これらのマスクは宗教儀式でダンサーらが身に付けるもので、神聖視されているものだ。

 先住民が所有権を主張していた色鮮やかなマスクや髪飾りのオークションは、在仏米大使館などが中止を求める中で9日に開催されていた。(c)AFP