「サンタクロースはカナダ人」北極圏領有権を競うカナダ政府
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【12月11日 AFP】ロシア政府が軍に北極圏の軍備増強を命じたことを受けて10日、サンタクロースは自国民だと主張するカナダ政府が、北極とサンタクロースの保護を固く誓った。
カナダ政府は9日、国連(UN)に大西洋上の海上境界線を延長する申請を行ったことを発表し、北極と周辺海域の領有権を主張する意思を示した。これに応じ、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は北極圏に軍部隊の新設を命じ、天然資源開発などの可能性を秘める周辺地域について「これまで以上に積極的に権利を主張していく」と述べた。
ロシアの動きを受け、カナダの内閣府高官は10日の議会で「われわれは北極圏の領有権を主張し、北極の保護にいっそう力を入れている。(野党の)自由党は、北極もサンタクロースもカナダのものではないと考えているようだが、われわれは違う。可能な限りの全力を尽くして両方を守ることを約束する」と述べた。
これに対し、自由党のジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)党首も「サンタクロースがカナダ人であることは、誰もが知っている。彼の郵便番号は『H0H 0H0』だ」と同調した。
カナダ郵便公社(Canada Post)は毎年、世界中の子どもたちが「カナダ、北極圏、H0H 0H0」のサンタクロースに宛てに送って来る手紙に返信している。(郵便番号は、サンタクロースの笑い声「ホッホッホー(ho ho ho)」が由来)
しかし最大野党の新民主党は「サンタクロースは世界市民だ」と主張している。(c)AFP