「中央アフリカで来年後半までに選挙を」、仏国連大使
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【12月11日 AFP】フランスのジェラール・アロー(Gerard Araud)国連大使は10日、米ニューヨーク(New York)の国連(UN)本部で記者団に対し、同国が軍事介入している中央アフリカ共和国で来年後半までに「できるだけ早く」選挙が実施されることを希望していると述べた。
アロー国連大使は「2014年秋にも選挙を実施することができれば、(中央アフリカにとって)有益だ」と述べた。
キリスト教徒が多数を占める中央アフリカは政情不安が続いている。イスラム教徒が主体の反政府勢力の連合体、セレカ(Seleka)が今年3月にクーデターでフランソワ・ボジゼ(Francois Bozize)大統領率いる政権を打倒して権力を掌握したが、それ以降、情勢は悪化の一途をたどってきた。
その後、反政府勢力による村や街での略奪がイスラム教徒とキリスト教徒の民兵間の抗争に拡大。一部の国連高官はジェノサイド(集団虐殺)の恐れがあると警告している。
セレカの指導者だったミシェル・ジョトディア(Michel Djotodia)暫定大統領はすでにセレカを解散させたものの、軍閥化した民兵のリーダーらが国内の広範囲を恐怖政治の支配下に置いた。
■オランド大統領、首都バンギに到着
中央アフリカ情勢の悪化を受け、反政府勢力の武装解除を目的に兵士約1600人を派遣しているフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は10日夜、南アフリカで行われたネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領に追悼式に参列した後、中央アフリカの首都バンギ(Bangui)に到着した。
バンギ空港に降り立った大統領は空港内に設置された仏軍基地で、9日深夜に武装勢力に殺害された仏軍兵士2人の死を悼んだ。2人は外出禁止令が出された首都で夜間パトロール中、激しい銃撃戦に巻き込まれて死亡した。
オランド大統領は滞在中、ジョトディア暫定大統領と面会する予定だと伝えられている。(c)AFP