【12月10日 Relaxnews】サウジアラビアで前週、新たな観光ビザプログラムが導入された。サウジ国内の観光地や史跡を外国人も訪問できるようにするもので、サウジアラビア観光・遺跡委員会(Saudi Commission for Tourism and Antiquities、SCTA)が5月に詳細を発表していた。

 特別ビザ発給プログラム「エクステンデッド・ウムラ・ツーリズム・プログラム(Extended Umrah Tourism Programme)」(ウムラは「小巡礼」の意)で観光ビザを申請すれば外国人観光客は最大30日間、同国に滞在することができる。

 サウジ・ガゼット(Saudi Gazette)紙によると、新たな観光ビザの対象となるのは65か国。これまでは、湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council、GCC)加盟国のバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)からの観光客のみがサウジ入国のビザ取得が免除されていた。

 サウジ国内には、メッカ(Mecca)の聖モスク(Grand Mosque)とイスラム教の預言者ムハンマド(Mohammed)の墓があるメディナ(Medina)の「預言者モスク(Prophet's Mosque)」という、イスラム教の2大聖モスクが存在する。

 サウジアラビアで観光は2番目に大きい産業だ。観光収入は10%上昇しているが、ほとんどがイスラム教徒の巡礼者たちによるものだ。毎年、推定で約300万人が「ハッジ」と呼ばれるメッカ巡礼で聖モスクを訪れる。(c)Relaxnews/AFPBB News