【12月9日 AFP】香港当局は7日、致死性の高いH7N9型鳥インフルエンザについて、同市初の感染者を確認してから5日足らずのうちに2人目の感染者を確認し、その後19人を新たに隔離したと発表した。

 2人目の感染者は、中国本土の深セン(Shenzhen)市近郊に住んでいた80歳の香港人男性で、この人物と密接な接触があった19人が隔離された。

 この男性は3日に基礎疾患で同市の屯門(Tuen Mun)病院に入院したが、入院中に発熱し、6日にH7N9型ウイルスに感染していることが判明した。

 7日夕方に発表された行政当局の声明によると、隔離された19人のうち、13人は同病院で男性と同じ小部屋内に滞在した人で、5人は男性の親族、残る1人は中国本土との境界線から病院まで男性を乗せたタクシーの運転手だという。

 隔離された19人のうちの18人は、H7N9型ウイルスの検査で陰性の結果が出ているが、「無症状の」患者1人の検査結果は保留中となっている。19人は全員、感染者と最後に接触した日から10日が経つまで隔離される予定。

 容体は安定を保っているこの80歳の患者が中国本土で家禽(かきん)類と接触したかどうか、当局は現在も調査を続けている。

 世界保健機関(World Health OrganisationWHO)によると、中国本土では今年2月以降、合計138人のH7N9型ウイルス感染が報告されており、うち45人が死亡している。(c)AFP