【12月8日 AFP】韓国は8日、自国の防空識別圏(ADIZ)を拡大する方針を発表した。先日中国が設定し、域内の懸案事項となったADIZと重なる部分がある。

 韓国国防省によると、同国の新たなADIZは15日に発効し、中国と管轄権を争っている離於島(Ieodo)の上空も含んでいる。離於島は南の沖合の暗礁で、中国では「蘇岩(Suyan)礁」と呼ばれ、その上空は中国のADIZにも含まれている。

 韓国国防省の金珉爽(キム・ミンソク、Kim Min-Seok)報道官は、「われわれは関係各国と連携して不測の事態を回避し、航空機の安全を確保する」と述べた。

 中国は先月、東シナ海(East China Sea)上空に一方的にADIZを設定し、外国の航空会社に飛行計画の提出などを求めた。(c)AFP