【12月8日 AFP】ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の死去により深い悲しみに包まれている南アフリカでは7日、世界の指導者が集まることになる他に類を見ない葬儀の準備が始まった。

 葬儀には、各国の大統領、宗教指導者、著名文化人など、世界のあらゆる分野の参列者が見込まれている。葬儀ではマンデラ元大統領のひつぎを運ぶ葬列が3日間にわたって首都プレトリア(Pretoria)の通りをまわる。

 一連の行事で最も重要な埋葬式は、同元大統領が少年時代を過ごした東ケープ(Eastern Cape)州クヌ(Qunu)で12月15日に行われる予定。

 南アフリカ全土では、一般市民の大小のグループがマンデラ元大統領を追悼するとともに、とらわれの身から南アフリカ初の黒人大統領となり、同国に変革をもたらすと同時に世界の自由と希望の象徴になったマンデラ氏の生涯を祝福した。

 反アパルトヘイトの象徴となったマンデラ元大統領の家族は、深い悲しみと喪失感の中にいる。マンデラ氏が5日夜に家族や友人に看取られて95歳で死去したヨハネスブルク(Johannesburg)の自宅前には7日、数千人の市民が引きも切らず訪れた。(c)AFP/Jean LIOU