【12月7日 AFP】国連総会(UN General Assembly)は6日、10月に行われた安全保障理事会(UN Security Council)非常任理事国の選挙で当選したサウジアラビアが辞退したことを受けて再選挙を行い、ヨルダンを選出した。

 今回立候補したのはヨルダンのみで、加盟国193か国中178か国の票を得て選出された。任期は2014年1月1日からの2年間。

 10月17日の選挙で当選したサウジが翌日、シリア内戦に安保理が対処できていないことなどを理由に異例の辞退を申し出たことで国際社会に波紋が広がっていた。11月の時点で外交関係者の間では、安保理非常任理事国のアジア枠に入ることにヨルダンは消極的だとされていたが、サウジ政府の説得に応じて立候補したとみられる。

 サウジアラビアは、シリアでバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と戦っている反体制派を支持する中心的な存在。サウジは中東和平に向けたイスラエルとパレスチナの交渉に進展がないことも批判している。(c)AFP