米空港に残された硬貨、過去最高の約53万ドル 12年度
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【12月7日 AFP】米運輸保安局(Transportation Security Administration、TSA)は、2012年度(今年9月末までの1年間)に米国内の空港の保安検査場で旅行客が落としたり、受け取り忘れたりした小銭の総額が過去最高の53万1395ドル22セント(約5467万5254円)だったことを明らかにした。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が6日、報じた。
TSAが議会に提出した報告書によると、ニューヨーク(New York)、ダラス(Dallas)、アトランタ(Atlanta)、サンフランシスコ(San Francisco)など国内の主要13空港に旅行客が残していった小銭の総額は各空港でいずれも1万ドル(約103万円)を超えた。
空港別でみると、ラテンアメリカへの旅の主要な玄関口であるマイアミ国際空港(Miami International Airport)が3万9613ドル(約407万6000円)で最も多かった。
同紙によると、置き去りにされた硬貨の総額には3万2000ドル(約329万2000円)相当の外貨も含まれている。
TSAの2012年度予算は約76億ドル(約7800億円)。TSAが拾得した小銭は民間航空の安全対策に充てることが法律で定められているが、議会下院は3日、今後はTSAが拾得した硬貨を航空機で移動する軍人とその家族を支援する非営利団体に寄付するよう求める決議を採択した。
一方、保安検査所でTSAの係官が出くわすのは硬貨だけではない。TSAが11月29日に発表したところによると、11月最終週だけで34丁の銃器が見つかり、そのうち27丁は弾が装填(そうてん)されていたほか、機内持ち込み手荷物からスタンガン22丁が発見されている。(c)AFP