【12月7日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の叔父で、失脚したとされる張成沢(チャン・ソンテク、Jang Song-Thaek)国防委員会副委員長の側近の1人が、指導部で粛清が行われる前に国を逃れ、韓国に亡命を求めていることが明らかになった。韓国のニュース専門ケーブルテレビYTNなどが6日に伝えた。

 YTNが情報機関筋の話として伝えたところによると、今週まで金第1書記の後見人とされていた張成沢氏の資金を、この側近が管理していたらしいとみられている。 また、同側近は、金第1書記一族の秘密資金についての情報を持っている可能性があると報じられている。

 報道によると、同側近は2か月前に北朝鮮の平壌(Pyongyang)から逃亡。現在は在中国の韓国情報機関員の保護下で韓国のソウル(Seoul)行きの便を待っている。

 韓国の国家情報院(National Intelligence ServiceNIS)は3日、国会の委員会に、張成沢氏の側近2人が処刑され、張成沢氏も失脚したとみられると報告していた。(c)AFP