「赤ちゃん製造工場」から少女16人救出、ナイジェリア
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【12月6日 AFP】ナイジェリアの警察当局は、南部イモ(Imo)州の州都オウェリ(Owerri)の住宅を家宅捜索し、妊娠した14歳~19歳の少女16人を救出したと発表した。警察では、少女たちは新生児の売買を目的に妊娠させられたとみている。
イモ州警察の報道官が4日にAFPに語ったところによると、この住宅は女性・子供の支援に取り組む非政府組織(NGO)の事務所として登録されていた。警察は所有者の男を逮捕。住宅内からは未登録の散弾銃も押収されたという。
保護された少女らは警察官に対し、出産後に赤ちゃんを売り渡せば10万ナイラ(約6万4000円)を支払うと言われたと証言しているという。
警察によれば、この住宅で最近生まれた新生児1人の所在が分からなくなっており、現在、当局が行方を捜索している。逮捕された男は赤ちゃんの居場所は知らないと供述しており、呪術用に売り飛ばされた可能性が高いという。
ナイジェリアでは近年、新生児の売買を目的としたいわゆる「赤ちゃん製造工場」の摘発が相次ぎ、先月も産油都市ポートハーコート(Port Harcourt)で違法なクリニックに家宅捜索が入って妊娠中の10代の少女6人が保護されている。(c)AFP