北朝鮮の核関連施設から水蒸気、燃料製造か 米シンクタンク
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【12月6日 AFP】核拡散防止に取り組んでいる米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(Institute for Science and International Security、ISIS)は5日、衛星写真の分析から、北朝鮮が核兵器を開発する方針に沿って核関連活動を活発化させているとみられると発表した。
米ワシントンD.C.(Washington D.C.)に本部を置く非営利の同研究所によると、北朝鮮の寧辺(Yongbyon)にある核施設を民間の衛星から撮影した12月2日の写真に、核燃料製造施設から水蒸気が上がる様子が写っていた。
北朝鮮の冬は寒いため水蒸気は暖房に起因する可能性もあるものの、老朽化が進むプルトニウム原子炉用の追加燃料を製造している可能性がある。
同研究所はまた、遠心分離施設付近にプールのようなものが建設中であることを含め、寧辺における核開発が前進したことをうかがわせる複数のはっきりした兆候を確認したと述べた。
韓国の情報機関が10月、北朝鮮が5メガワットのプルトニウム原子炉を再稼働させたことを確認したほか、国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)も11月28日に水蒸気が上がっていることを報告している。北朝鮮が2009年にIAEAの監視要員への協力を停止したため、IAEAは衛星写真で監視している。(c)AFP