【12月5日 AFP】英国の人気料理研究家ナイジェラ・ローソン(Nigella Lawson)氏の元アシスタント2人が詐欺の罪に問われている裁判で4日、検察側の証人として出廷したローソン氏が過去にコカインなどの薬物を使用したことがあると述べた。ローソン氏による薬物の使用については、億万長者である元夫からの電子メールに同氏の薬物使用をほのめかす内容が含まれていたことから注目を集めていた。

 コカインを使用した時期について、ローソン氏は、最初の夫であるジョン・ダイヤモンド(John Diamond)さんが死亡した時と再婚相手で後に離婚した有名な美術商のチャールズ・サーチ(Charles Saatchi)氏から2010年に家庭内暴力を受けた時の2回であると述べた。しかし薬物を乱用していたとするサーチ氏の主張は退けている。

「コカインを使用したのはこれまで2回あります。薬物中毒でもコカインの常習者でもありません」とローソン氏はロンドン(London)の刑事法院で証言し、「才能豊かな、しかし粗暴な男から自由になって以来、私は現在全く大麻やコカイン、その他の薬物を触っていません」と続けた。

 被告のイタリア人姉妹の元アシスタントは、サーチ氏の会社のクレジットカードで68万5000ポンド(約1億1500万円)の不正使用疑惑を否定している。

 ローソン氏は、英米でのテレビ料理番組とレシピ本が人気を博し一躍有名になった。(c)AFP/ Danny KEMP