【12月4日 AFP】米軍は3日、地元市民などによる抗議活動が輸送車両の運転手に危険を及ぼしているとして、アフガニスタンを出てパキスタンを経由する陸上輸送路の使用を停止したと発表した。

 パキスタン北西部の部族地域では、こん棒などを持った活動家らが米軍の無人機による攻撃に抗議し、北大西洋条約機構(NATO)軍向けの補給物資を積んだ輸送車両を強制的に止めて積み荷を調べるなどしており、これを受けての決定だという。

 米国防総省の報道官によると、この陸上輸送路は、2014年末までの撤退が決まっている駐留米軍とNATO軍が、装備品などを撤収するのに使用している主要ルートだったという。同省のある高官は、米政府は、この輸送路の使用をパキスタン政府が全面的に支持してると信じており、周辺地域の安全は近く回復されるだろうとの見通しを明らかにした。(c)AFP