【12月4日 AFP】イランのビジャン・ザンガネ(Bijan Zanganeh)石油相は3日、同国が核開発計画を縮小する見返りに制裁を緩和するという主要国との合意を受け、制裁が緩和され次第、原油輸出量を増やす方針を示した。

 同石油相は、オーストリア・ウィーン(Vienna)で4日に開かれる石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting CountriesOPEC)の会合を前に記者団に対し、2011年に1日当たり250万バレルだった同国の原油輸出量は現在1日当たり120万バレルに制限されているが、1日の最大輸出可能量である400万バレルまで戻すことに技術的な問題はないと語った。

 一方で同石油相は、「政治的な障害」が残っていることに言及し、イランと国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国(米英中仏露)にドイツを加えた6か国(P5+1)が11月24日に調印した合意に基づいて「徐々に輸出量を増やしたいが、現段階で輸出量に変化はない」としている。

■来週 新たな協議を実施

 イラン外務省は、同国の核開発計画について主要国と来週、新たな協議を行う予定だと発表した。(c)AFP