【11月29日 AFP】旧ソ連6か国との連携強化を目指す欧州連合(EU)は29日、グルジアとモルドバとの「連合協定」に仮調印した。だが、ロシアからの圧力を受けたウクライナは署名を拒否した。

 EUと旧ソ連6か国の首脳会議は2日間の日程で、リトアニアの首都ビリニュス(Vilnius)で開催された。

 欧州理事会(European Council)のヘルマン・ファンロンパイ(Herman Van Rompuy)常任議長(EU大統領)は、ウクライナと同様にロシアからの圧力を受ける恐れがある中で協定に仮調印したグルジアとモルドバの「決断、勇気、政治的意志」を称賛した。

 EUとグルジア、モルドバ両国との政治・貿易協定の発効には正式な署名が必要だが、来年中の実現が期待されている。

■ウクライナは協定署名を見送り

 一方、旧ソ連6か国中で最大のウクライナは、すでに政治・貿易協定に仮調印していたが、署名は見送った。先だって、リトアニアのダリア・グリバウスカイテ(Dalia Grybauskaite)大統領は「ウクライナ大統領は、EUとのさらなる統合の準備がまだできていない」と述べていた。

 フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は「ウクライナが望むのなら、(EUの)ドアは常に開かれている」と語った。(c)AFP