【11月28日 AFP】中国が尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)を含む東シナ海(East China Sea)の空域に設定した防空識別圏(ADIZ)内を自衛隊機および海上保安庁(Japan Coast Guard)の航空機が飛行したと、政府関係者や朝日新聞(Asahi Shimbun)が28日明らかにした。

 海上保安庁の報道官はAFPの取材に、通常の巡回ルートを変更せずに問題空域を飛行したと語った。事前に中国側へは通告していなかったが緊急発進などの反応はなかったという。

 先に中国は、防空識別圏を飛行する際には事前に飛行計画を提出することなどを求めていた。だが、26日は米国が事前通告なしにB52戦略爆撃機がこの空域を飛行したと発表。28日には韓国国防省も同国軍機がこの空域を飛行していたことを明らかにしている。(c)AFP