パナマ、北朝鮮船員32人を釈放へ 武器密輸容疑で7月に抑留
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【11月28日 AFP】パナマ外務省は27日、キューバの兵器を積んでいることを申告せずにパナマ運河(Panama Canal)を通過しようとしたため身柄を拘束していた北朝鮮船舶の乗組員35人のうち、32人を釈放すると発表した。
パナマ当局は、北朝鮮船「チョンチョンガン(Chong Chon Gang)号」からキューバの兵器が入ったコンテナ25個を発見し、7月10日に同船を抑留していた。砂糖の袋の下に隠されていたコンテナの中には、ミグ21(MiG-21)戦闘機2機などが積まれていた。
検察当局によると、武器密輸の罪で有罪になれば、乗組員らは最大で禁錮12年が科される。
パナマ外務省のテロ対策責任者は、乗組員らはパナマを出国することが認められたが、罰金支払いで合意がなされるまで船舶の抑留は続けると述べた。組織犯罪を担当する検察官はその後、同船はもはや厳密にはパナマ当局の管理下にないものの、罰金が支払われるまでは移動させることはできないと述べた。一方で、乗組員らを釈放する時期については明言を避けた。
パナマ運河管理当局によると、同船には戦略上重要な水路を危険にさらしたとして、100万ドル(約1億円)の罰金が科されている。(c)AFP