【11月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)は27日、グループリーグ第5節の試合が各地で行われ、グループAのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は5-0でバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に大勝し、決勝トーナメント進出を決めた。

 ユナイテッドは1957年9月、チャンピオンズリーグの前身であるヨーロピアン・チャンピオンズ・クラブズ・カップ(European Champion Clubs' Cup)の敵地でのシャムロック・ローバーズ(Shamrock Rovers)戦で6-0の勝利を収めているが、デビッド・モイーズ(David Moyes)監督率いるチームは今回、それ以降では最多得点差となる欧州カップ戦のアウェー戦勝利を手にした。

 モイーズ監督は「おそらく今シーズンのベストパフォーマンスだろう。本拠地を離れた敵地へ来て5点を決めるのは、本当に特別なことだ」とコメントした。

 ユナイテッドは右サイドのルイス・アントニオ・バレンシア(Luis Antonio Valencia)のボレーシュート、レバークーゼンのエミル・スパヒッチ(Emir Spahic)のオウンゴールで早々に試合の主導権を握ると、後半15分過ぎにジョニー・エヴァンズ(Jonny Evans)が3得点目を挙げた。

 後半32分にはウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の浮き球のパスに合わせたクリス・スモーリング(Chris Smalling)が4点目を奪取。同43分にはライアン・ギグス(Ryan Giggs)のロングパスからナニ(Luis Cunha aka Nani)がレバークーゼンの最終ラインを破り、単独で5得点目を決めた。

 ユナイテッドでは、イングランド代表のルーニーが4得点目までに絡む際だったパフォーマンスを披露し、得点を決めるだけでなく演出する力もあることを証明した。

 バレンシアの先制点とFKからのスパヒッチのオウンゴールは、どちらもルーニーが生みだした。また3点目ではルーニーのシュートがエヴァンズの得点につながり、ルーニーがGKベルント・レノ(Bernd Leno)を引きつけてパスを送ったおかげで、スモーリングはノーマークで4点目を決めることができた。

 この結果、モイーズ監督率いるユナイテッドは、2位のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)と勝ち点3差でグループ首位を守った。両チームは2週間後にユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で対戦する。

 シャフタールは同日の試合で、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)から4-0の快勝を収めて2位に浮上し、一方でレバークーゼンはシャフタールと勝ち点1差の3位に後退している。

 ユナイテッドに対してほとんど無抵抗のまま敗戦したレバークーゼンは、決勝トーナメント進出のためにはグループ最終節のソシエダ戦で勝利することが必須となり、その上でユナイテッドがシャフタールを下す展開を期待することになる。

 ユナイテッドの香川真司(Shinji Kagawa)は中盤でボールを奪取して先制点の起点となった。香川からギグスを経由して左サイドのルーニーへボールが渡ると、ルーニーのクロスは中央でDF2人と競り合う香川の上を越えたものの、ファーサイドのバレンシアへ届いた。

 また4点目では、香川の浮き球のスルーパスがレバークーゼン守備陣の裏に通ると、これを受けたルーニーがチップキックでレノの頭上を抜き、スモーリングが押し込むだけの簡単なシュートを決めた。(c)AFP/Ryland JAMES