「練習の音がうるさい」と訴えられたピアニストに無罪、スペイン
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【11月27日 AFP】スペイン・カタルーニャ(Catalonia)で26日、練習の音がうるさいと隣人から訴えられていたピアニストの女性に無罪判決が言い渡された。地元メディアが伝えた。
被告のピアニスト、ライア・マルティンさん(28)は、スペイン北東部ジローナ(Girona)のプッチェルダー(Puigcerda)に住んでいた時の隣人ソニア・ボソムさんから、2003~07年の間、週40時間もピアノの練習の音を聞かされ精神的苦痛を与えられたとして訴えられた。
カタルーニャの地元テレビ局の報道によると、検察側は、当時音楽を学ぶ学生だったマルティンさんに禁錮6年を求刑。加えてピアノを弾くことを禁じる判決を求め、さらにマルティンさんの両親も共犯者として訴追した。だがジローナ近郊の裁判所はマルティンさんと両親双方に無罪を言い渡した。
無罪判決について裁判所は、マルティンさん一家はピアノ練習の際の騒音対策として当時住んでいた賃貸アパートに防音措置を施していたと指摘した上で、こうした事例が裁判に至るまでにこじれたことに不快感を示したという。(c)AFP