【11月26日 AFP】ウクライナで25日、服役中のユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相が欧州連合(EU)との協定をほごにした政府の決定に抗議するハンガーストライキを宣言した。

 対立する2大政党がそれぞれ声明を発表し、言葉の応酬を繰り広げる中、EUとの関係強化を訴える大勢の市民は25日夕方、首都キエフ(Kiev)の中心部に集まり政府に抗議した。前日に始まった全国規模の抗議行動は2日目に突入した。

 24日にキエフで行われた抗議集会には、親欧米派による2004年のオレンジ革命(Orange Revolution)以来最多の参加者が集まった。オレンジ革命は、不正が指摘された大統領選の選挙結果を無効と再選挙の実施をもたらした。

 ティモシェンコ氏が率いる連合野党によると、同氏は怒りをあらわにしながら、「(ビクトル・)ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領がEUとの連合自由貿易協定に署名することを要求し、無期限のハンガーストライキを宣言する」と述べたという。(c)AFP/Dmytro GORSHKOV, Zoya ZHMINKO