釈迦の生誕年が早まる可能性も、ネパールの遺跡で新発見
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【11月26日 AFP】インドとの国境に近いネパール南部のルンビニ(Lumbini)で、仏教の開祖である釈迦(しゃか)が生まれたとされる場所で木造建築物の痕跡が新たに見つかった。これは紀元前6世紀頃のものとみられ、考えられていたより2世紀も早く釈迦が生きていたことを示す証拠であるかもしれないという。考古学者らが25日に発表した。
古代の宗教的な木造建築物と考えられたこの遺構は、仏教徒にとって非常に重要な寺院であるマヤデビ(Maya Devi)寺院の敷地内で発見された。
レンガ造りのマヤデビ寺院とデザインの面では似ているものの、この遺構には何もないスペースが配置されており、そこからかつては木が生えていたとみられている。おそらくここに釈迦が生まれた場所に生えていたとされる木があったとみられる。
考古学者のロビン・コニンガム(Robin Coningham)氏は、「これは、いつ釈迦は生まれたのか、また彼の教えが発展し、信仰として根付いたのがいつなのかという、長い長い間交わされてきた議論の手がかりになるかもしれない」と語った。(c)AFP/Robert MACPHERSON