【11月25日 AFP】ウクライナの首都キエフ(Kiev)で24日、欧州連合(EU)との歴史的協定締結を求める親欧米派が、2004年の「オレンジ革命(Orange Revolution)」以来最大規模のデモを行った。

 キエフ中心部の欧州広場(Square of Europe)には数万人が集まり、ビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領政権がEUとの関係を強化する連合協定(Association AgreementAA)への調印計画を破棄したことに抗議した。

 うち数百人が政府庁舎への侵入を試み、発煙弾を発射。AFP特派員によると、機動隊は警棒と催涙ガスでデモ隊を後退させた。警察によると、隊員1人が負傷した。

 警察は、この主要デモの参加者を2万3000人としている。一方のデモ隊側は、参加者は10万人以上と発表している。

 ウクライナに露主導の関税同盟(Customs Union)への加盟を望むロシアは、ウクライナがEUと連合協定を締結した場合は、同国に対し経済報復措置を取る構えを見せている。

 参加者の中には、「われわれはソビエト連邦ではない、われわれはEUだ」と書いたポスターを掲げる人もいた。またデモ隊は、現政府反対派のシンボルであり、オレンジ革命の立役者の一人、ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相の釈放の訴えを唱えた。(c)AFP/Oleksandr SAVOCHENKO