ニコシア大学、仮想通貨での学費支払いを承認 世界初
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【11月25日 AFP】キプロス最大規模の私立大学、ニコシア大学(University of Nicosia)は21日、利用が拡大している仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」を大学としては世界で初めて、学費その他の費用の支払いに利用可能とすることを明らかにした。「ビットコイン」は、インターネット上で実際の貨幣と交換したり、物品やサービスの購入に利用したりすることができる。
また、同大学は来年、デジタル通貨の基礎技術に関する理解の促進を目指し、デジタル通貨について専門に教育する科学修士課程を創設する。通信制と通学制の双方を設け、世界中の学生に同課程を提供する。
キプロスは今年、欧州連合(EU)などから100億ユーロ(約1兆4000億円)の支援を受けるための条件を受け入れたものの、その実現に苦心している。国内第2位の規模の銀行は閉鎖に追い込まれ、預金保険の対象とならない10万ユーロ(約1400万円)以上の大口預金については、預金額の47.5%が強制カットされた。さらに3月以来、キプロスではユーロ圏で唯一、資本規制が実施されている。
ニコシア大学の最高財務責任者(CFO)、Christos Vlachos氏は、「仮想通貨は必然的な技術発展であると痛感している。これらは今後、オンライン取引や金融システム、国際決済、送金、世界経済の発展に大きな変革をもたらすものになるだろう」と述べている。(c)AFP