パッキャオが再起戦で判定勝ち
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【11月24日 AFP】(記事更新)ボクシング、WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦12回戦は24日、マカオで行われ、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)は判定の末3-0(120-108、119-109、118-110)でブランドン・リオス(Brandon Rios、米国)を下した。
経験で勝るパッキャオは、リオスに対して冷静にボクシングのレッスンを施し、3人のジャッジ全員がパッキャオを支持した。
直近の2戦に連敗していたパッキャオだが、この試合では最初のゴングから試合の主導権を握ると、電光石火のコンビネーションをボディーと頭部に打ち分けた。
1回には早速、ボディーブローで元ライト級王者のリオスをマットに倒れこませたが、レフェリーはスリップと判断し、ダウンは取らなかった。
これがウェルター級デビュー戦となったリオスは粘り強さこそ見せたものの、終始パッキャオからトレーニングを課され、ボクシングのレッスンを受けるような形になった。
超大型台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)の被害に遭ったフィリピンで、国会議員も務めるパッキャオは、試合後にはやはり感極まった様子を見せた。
判定の直後にリング上でマイクをとったパッキャオは、「これは私の復帰戦ではない」と語った。
「これは自然災害と悲劇からの、わが国民の復帰戦だ」
パッキャオのトレーナーを務めるフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏は戦前、もしこの試合に敗れれればパッキャオに引退を勧めると語っていた。
パッキャオは今後、積年のライバルであるファン・マヌエル・マルケス(Juan Manuel Marquez、メキシコ)との再戦を目指すとみられる。パッキャオは2012年12月、マルケスとの4度目の対戦でKO負けを喫している。
パッキャオは「とてもうれしい。私の時代はまだ終わっていない」とコメントした。(c)AFP/Daniel HICKS