ノルウェー軍、月曜日を「肉なしデー」に
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【11月23日 AFP】ノルウェー軍は19日、隊員に提供する食事に週に1度、ベジタリアンフードの献立を導入する計画であると発表した。新しい敵、「気候変動」と戦うための措置だという。
ノルウェー軍によると、毎週月曜日を「肉を食べない日」と定めることで、生産過程で地球温暖化を大きく悪化させる環境に好ましくない食品の消費を削減することができるという。
ノルウェー軍のEystein Kvarving報道官はAFPに対し、「気候を守るための1つのステップです。環境を尊重する食事を提供しようというアイデアから生まれました」と話す。「経費削減のためではありません。気候への意識を高め、環境に優しくなるためです。健康にもいいですし」
ベジタリアンフードは、ノルウェー軍の主要な基地の1つですでに導入されており、まもなく海外派遣部隊を含むすべての部隊で実施される。年間でおよそ150トンの肉の消費が削減できるという。
■NGOは歓迎
「肉を食べない月曜日」を全国に呼びかけているノルウェーの非政府組織(NGO)「Framtiden i vaare hender(The Future in Our Hands、未来は我々の手に)」のArild Hermstad代表は、「気候や環境の問題を真剣に受け止めている国防省は大きな称賛に値する」と述べ、今回の軍の発表を歓迎した。
同団体によると、ノルウェー人が一生で食べる動物の数は、ニワトリ1147羽、ヒツジ22頭、ウシ6頭、シカ2.6頭など平均1200頭以上。国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)によると、世界の温室効果ガス排出量のうち畜産由来のものは全体の18%を占めるという。(c)AFP