シリア内戦に英国人300人参加か、アルカイダ系組織と共闘の4人死亡
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【11月22日 AFP】英紙タイムズ(The Times)は21日、内戦下のシリアで国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織と共に政府軍と戦っていた英国人4人が死亡したと報じた。
タイムズによると4人は、10人ほどからなる英国人イスラム過激派グループのメンバー。うち3人はロンドン(London)出身とみられ、8月にアレッポ(Aleppo)近郊でバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政府軍と戦闘中に死亡し、残る1人はその2週間後、大統領派部隊の拠点を奇襲する作戦で死亡したという。
4人が所属していたグループは、別の20人規模の英国人グループと合流し、アルカイダ系イスラム過激派組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」と共同戦線を張っていたという。
英国内の治安維持を担う情報局保安部(MI5)は、シリアで戦闘に参加するためにシリアに入国した英国人の若者は200~300人に上るとみており、こうした過激派が英国内でイスラム教への改宗者を募ったり、英本土でテロ攻撃を行ったりする可能性があるとして懸念を示している。
タイムズが取材した英治安情報筋は、「これらの若者たちのうち、内戦初期に(シリアに)渡った何人かは英国に帰国し、他の若者たちに過激思想を広げては、新たな仲間を従えて再びシリアに向かっている」と指摘している。(c)AFP