親世代よりも足が遅い現代の子どもたち、研究
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【11月21日 AFP】世界的に現代の子どもたちは親世代よりも走るのが遅く、その原因は子どもたちの体重増加にあるという研究結果が、アメリカ心臓協会(American Heart Association、AHA)の総会で発表された。
南オーストラリア大学(University of South Australia)のグラント・トムキンソン(Grant Tomkinson)氏が主導する研究は、28か国から集めたランニングと健康に関する50の研究を分析したもの。1964年から2010年までの若者2500万人分のデータを網羅している。
トムキンソン氏らの研究によれば、1975年ごろを境に、どの国の子どもたちでも心血管系の健康状態が下降線をたどっている。また、例外なく10年ごとに持久力が約5%低下していき、親の世代と比べて心血管系の健康状態が約15%劣化している。さらに、1マイル(1.6キロ)走のタイムも、30年前の子どもたちと比較して1分30秒ほど遅いという。
心血管系での持久力低下と、各国の体脂肪平均および肥満の計測結果との間には関連性が見られ、「30%から60%もの持久走力の低下は、脂肪の増加で説明できる」という。
「すでに幼い時から健康でないということは、後に心臓系疾患を発症する確率が高いということだ」と、トムキンソン氏は警告する。
子どもたちの健康維持には毎日、約1時間の運動が必要とされている。(c)AFP