インドネシア、豪州との外交関係を「格下げ」盗聴疑惑で
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【11月20日 AFP】インドネシアのマルティ・ナタレガワ(Marty Natalegawa)外相は19日夜、オーストラリアの情報機関がインドネシア大統領や閣僚らの電話の盗聴を試みていたとされる疑惑を受け、オーストラリアとの外交関係を「格下げ」すると述べた。
これに先立ち、インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ(Susilo Bambang Yudhoyono)大統領は19日、オーストラリアとの協力関係を見直すと発表していたが、ナタレガワ外相はさらに一歩踏み込み同日夜、「オーストラリアとわが国の関係を格下げする」と記者団に語った。
ナタレガワ外相は「協力している領域を一つずつ閉ざしているところだ。オーストラリア・インドネシア関係全般を見直し、従来通りの関係ではなくなる」と付け加えた。
外相は具体的な行動については明言しなかったが、外務省筋によると、インドネシア側は駐豪外交官の人数を削減し、オーストラリアにも同様に駐インドネシア外交官の削減を求めることなどが検討されているという。
インドネシアとオーストラリアは伝統的に戦略上、貿易上の友好国で、テロ対策や難民流入対策などの分野でも協力関係にあった。(c)AFP