【11月20日 AFP】米フロリダ(Florida)州で黒人少年が射殺された事件で無罪となり論争を呼んだジョージ・ジマーマン(George Zimmerman)元自警団員(30)が18日、ガールフレンドに銃を突きつけた疑いで逮捕された。

 被害者女性のサマンサ・シャイブ(Samantha Scheibe)さんから、自宅でジマーマン容疑者に暴力を振るわれたとの通報を受けた警察は、重罪に当たる武器による加重暴行、暴行および器物損壊の容疑で同容疑者を逮捕した。

 警察によると、警官が現場に到着した際、ジマーマン容疑者は武器を所持しておらず、逮捕時に抵抗もしなかったが、ジマーマン容疑者の自宅で銃2丁が発見された。ジマーマン容疑者は既婚だが妻とは別居しており、離婚調停中だ。9月には妻が家庭内暴力で同容疑者を告訴したが訴追はされていなかった。

 フロリダ州セミノール(Seminole)郡の裁判所は逮捕翌日の19日、保釈金9000ドル(約90万円)でジマーマン容疑者の保釈を認め、次の出廷日を2014年1月7日に定めた。

 裁判所はジマーマン容疑者に、保釈中の銃および弾薬所有や州外に出ることを禁じた。さらにシャイブさんに近づかないよう監視する電子機器の装着を求めるとともに、いかなる形でもシャイブさんとの接触を禁じた。

 2012年に丸腰だった黒人少年トレイボン・マーティン(Trayvon Martin)さんが射殺された事件で第2級殺人罪で起訴されたジマーマン元自警団員は、マーティンさんを撃った事実は認めたが正当防衛を主張し、今年7月に無罪評決を受けていた。(c)AFP