【11月20日 AFP】イタリア西部サルデーニャ(Sardinia)島各地で18日、豪雨による洪水が発生し、同国環境相によるとこれまでに18人が死亡、約2700人が避難を強いられている。

 河川の堤防は決壊し、橋は流され、停電が発生した他、数百棟の家屋が浸水した。特に被害の大きかったサルデーニャ島北部では19日、島内の別の地域やイタリア本土から応援を受けた救助隊が家屋を一軒一軒まわって室内や地下室を捜索したが、低地農村部には同日中に救助隊が到達できなかった地域もあった。

 政府は19日、サルデーニャ島に非常事態宣言を出し、2000万ユーロ(約27億円)の緊急支援用予算を確保。現地の地方政府も500万ユーロ(約6億8000万円)の拠出を決めた。

 当局者によると、2~4人が行方不明になっているとみられている。救助隊員らは、被災した家屋や自動車の中からさらに犠牲者が見つかる可能性があると話している。被災者は約2万人に上るという。(c)AFP