【11月19日 AFP】米インターネット大手ヤフー(Yahoo)のマリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)最高経営責任者(CEO)は18日、ユーザーをオンラインでの情報監視から守るため、データの暗号化を開始すると発表した。

 ヤフーは、同社のオンラインサービスでユーザーが共有した情報や同社データセンター間の通信情報を保護する暗号化を来年の4月までに組み込む計画。すでにグーグル(Google)は、米情報機関によるオンラインの情報通信傍受への対策として同社ウェブサイトにおける通信の大半の暗号化を始めている。

 メイヤー氏はブログで、「ご存じの通り、米政府がヤフーなどのテクノロジー企業に知らせずに、ユーザーのデータに秘密裏にアクセスしているとの報道が、この6か月、数多くなされた」とし、さらに、「われわれは、ユーザーのプライバシーとデータを守るための対策を今後も検討し続ける」と述べた。

 メイヤー氏によると、来年1月8日までに、ヤフーの無料ウェブメールサービスにもより高度な暗号化システムを組み込む予定だという。

 米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)による監視プログラムを暴露し、米当局から訴追された米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者による相次ぐ情報公開の中、NSAは繰り返しニュースの見出しに上っている。

 ヤフーやグーグル、マイクロソフト(Microsoft)などのインターネット大手は、米情報機関にデータを直接監視させていたとの報道を強く否定し、裁判所の命令に基づく情報提供しか行っていないと主張している。(c)AFP