【11月18日 AFP】サウジアラビア建国のしるしともいえる歴史的なサーベル(刀)が17日、フランスで競売にかけられ、95万5400ユーロ(約1億3000万円)で落札された。仏競売会社オズナ(Osenat)によると、落札者は電話参加の匿名バイヤーだという。

 全長約79センチのこのサーベルは、象牙の柄に、24金の装飾が施された鋼鉄製。サウジアラビア王国の建国を記念して、初代アブドルアジズ(Abdul-Aziz bin Saud)国王が1932年5月5日にアフガニスタンのアフマド・シャー・カーン(Ahmad Shah Khan)王子に贈ったものだ。19世紀のシリアで作られた可能性があるという。

 オズナの専門家によると、サーベルを贈るのは友好と誠実、信頼と相互防衛の証しであり、このサーベルはアラブ諸国では非常に重要な象徴的存在だという。(c)AFP