【11月18日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で17日、隔年開催されるドバイ航空ショー(Dubai Airshow)が開幕し、米ボーイング(Boeing)と欧州のエアバス(Airbus)の2大航空機メーカーが総額1415億ドル(約14兆円)の受注を得た。両社の受注争いは、今のところボーイングが大幅にリードしている。

 今年のショーは、ボーイングの長距離路線向け次世代広胴型機「777X」にとってさい先の良いスタートとなった。同型機は、燃費の良さと複合材質を用いた翼部が特徴となっており、2020年に運航を開始する予定。

 ボーイングの関係者によると、アラブ首長国連邦のアブダビ(Abu Dhabi)に本拠を置くエティハド航空(Etihad Airways)は、早速25機のボーイング777X型機と1機の777-200型機を発注したという。

 さらに中東最大の航空会社であるドバイのエミレーツ航空(Emirates Airline)は、ボーイングとエアバス合わせて990億ドル(約9兆9300億円)相当を発注。ボーイングによると、そのうちの同社の受注分は、777X型機150機、777-8X型機35機、777-9X型機115機など、総計556億ドル(約5兆5700億円)にのぼるという。

 さらにエアバス社に対しても、2階建ての超大型旅客機であるA380型機50機、200億ドル(約2兆円)相当の発注を行った。エアバス社にとっては、同機を受注したのは今年初めてのことだという。(c)AFP