イスラエル首相、イラン核協定の調停に「重大な懸念」
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
[
中東・北アフリカ
]
このニュースをシェア
【11月18日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は17日、イランの核開発計画を抑制する協定に同国と欧米など6か国が調印することに「重大な懸念」を持つと言明した。
問題視されているイラン核開発計画をめぐっては、国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国(米英中仏露)にドイツを加えた6か国が規模縮小への同意をイランに求める協議が、スイス・ジュネーブ(Geneva)で20日に再開されるが、イスラエルはこの合意を、イランに「世紀の取引」を提示するものだと激しく非難している。
ネタニヤフ首相は、イスラエル訪問中のフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領との共同記者会見で、「私は重大な懸念がある。この取引が成立することで、何年もかけて作り上げたイランに対する制裁が、イランからの実質的な見返りなしに、たった一筆で緩和されることだ」と述べた。
ネタニヤフ首相は20日にロシア首都モスクワ(Moscow)を訪問し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領とイラン問題を話し合い、22日にはエルサレム(Jerusalem)でジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官と会談する予定。(c)AFP