【11月18日 AFP】ロシア中部タタルスタン(Tatarstan)共和国の首都カザニ(Kazan)の空港で17日、タタルスタン航空(Tatarstan Airlines)のモスクワ(Moscow)発ボーイング(Boeing)737型旅客機が着陸に失敗して墜落し、乗客乗員50人全員が死亡した。ロシア非常事態省が発表した。

 同省報道官はAFPの取材に対し、「これまでの情報によると、搭乗していた乗客44人と乗員6人の全員が死亡した」と語った。

 ロシア捜査委員会の声明によると、モスクワのドモジェドボ(Domodedovo)空港を出発した同機は、カザニの空港に着陸を試みた際に滑走路に衝突し、爆発炎上した。カザニはモスクワの東約720キロメートルにある。

 ロシア民間航空局の報道官はインタファクス(Interfax)通信に対し、「確実に分かっていることは、飛行機が2度目の着陸を試みた際、何らかの理由で機体が航空管制塔近くの滑走路にぶつかった結果、墜落・炎上した」と語った。事故機は23年前に製造されたもので、ブラックボックスはまだ見つかっていないという。

 ロシア通信(RIA Novosti)がタタルスタン共和国副首相の話として伝えたところでは、犠牲者には、同共和国大統領の長男(24)も含まれている。また当局によると、連邦保安局(FSB)のタタルスタン支部トップも事故で死亡したという。(c)AFP/Anna MALPAS