【11月18日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は17日、訪問先のエルサレム(Jerusalem)で記者会見し、パレスチナ人が未来の国家建設を願う地でのイスラエルによる入植地建設について、イスラエル側の「意思表示」を期待している、と述べた。

 イスラエルの入植地建設は、米国の後押しで7月末に始まったイスラエルとパレスチナの直接和平交渉の行方を脅かしている。14日には、入植地建設の継続に抗議してパレスチナ側の交渉チーム全員が辞任を表明していた。

 オランド大統領は、イスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領との共同記者会見で、同国が平和交渉への誓約に沿った和解措置としてパレスチナ人受刑者52人を釈放したことを評価しながらも、「まだ(双方が)意思表示をする必要がある」と言明。「とりわけ入植地の問題において、さらなる意思表示が期待されている」と述べた。

 オランド大統領は、18日にヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)を訪問してパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と会談する際、パレスチナ側に期待する「意思表示」の問題を提起するとも述べた。

 パレスチナ交渉団全員の辞意は、イスラエルが過去最多の2万戸の入植住宅建設を発表した2日後に表明されたが、アッバス議長はこれを承諾していない。(c)AFP