【11月16日 AFP】スペイン・カタルーニャ(Catalonia)地方で毎年クリスマス前に制作される恒例の排便人形「カガネル(caganer、「排便」の意)」が15日、同地方のヘローナ(Gerona)に近いトレリャ・デ・モングリ・エスタルティ(Torroella de Montgri)で公開された。

 今年はローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王も「犠牲」になり、式服を腰までまくり上げてお尻を出した人形がお披露目された。

 人気が見込まれるカガネルは、スペインのプロサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラに新たに加入した選手たちのもの。レアル・マドリード(Real Madrid)のギャレス・ベイル(Gareth Bale)や、FCバルセロナ(FC Barcelona)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)などだ。

 このほか今年の顔ぶれには、先代のローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)や南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離政策)活動の象徴、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領、レゲエの神様こと故ボブ・マーリー(Bob Marley)などがいる。

 スペイン北東部のカタルーニャでは18世紀から、有名人が排泄する姿を模した陶器製の小さな像であるカガネルを自宅に隠し、招待客に探させる風習がある。カガネルは翌年の豊穣(ほうじょう)と希望、繁栄の象徴とされている。(c)AFP