【11月15日 Relaxnews】見知らぬ者同士である旅行者と旅先の地元住民らをつなぐウェブサイトが、ヨーロッパを中心に増えている。こうしたサイトでは、旅行者と彼らに旅先で有益なサービスを提供する地元住民が、対等の立場にある点が特徴で、今月初めに英ロンドン(London)で開かれていた旅行業界の見本市「World Travel Market」でも報告された。

 こうしたウェブサイトの1つ「Blablacar.com」は、相乗り情報を提供するもので、車の所有者はガソリン代を節約でき、旅先で車を持たない旅行者などは割安なコストで移動手段を得られる。

 本物の「旅」を求める旅行者も増えるなか、「Vayable.com」は旅人と地元ならではのツアーを紹介する専門家やガイドをつなぐサイトだ。例えばグラフィティアートを巡るスペイン・バルセロナ(Barcelona)のツアー、夜のドイツ・ベルリン(Berlin)を自転車で巡るツアー、フランス映画『アメリ(Amelie)』のロケ地を巡るパリ(Paris)のツアーといった具合だ。

「Voulezvousdiner.com」は、旅先で地元の料理を楽しみたい旅人と、そうした旅行者たちをディナーでもてなしたい地元住民をつなぐサイトだ。

「World Travel Market」の報告書によれば、欧州での旅行者向けの宿泊施設の価値の総計は、2017年までに154億ドル(約1兆5500億円)に達すると見込まれている。 (c)Relaxnews/AFPBB News