WADA、リオデジャネイロでの薬物検査を認めず 2014年サッカーW杯
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【11月13日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は12日、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の施設が基準を満たしていないことを理由に、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のドーピング検査は、スイス・ローザンヌ(Lausanne)の検査所で行うことを発表した。
世界反ドーピング機関(World Anti-Doping Agency:WADA)のジョン・フェイヒー(John Fahey)会長が、リオデジャネイロの施設はサンプル検査を実施するための基準を満たしていないとの見解を示したため、FIFAはブラジル当局、同機関と会談を行った後、決断を下した。
FIFAは声明で、「リオにある検査所の資格認定が取り消されたことを受け、私たちはブラジル当局、WADAと話し合いを行った結果、2014年のW杯で採取された血液と尿サンプルの薬物検査は、ローザンヌにある公認施設で実施することになった」と発表している。
「ローザンヌの検査所は、コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)で選手の生物学的プロファイルの分析を行った実績がある」
「FIFAは現在、国外にサンプルを搬送するために必要な作業の事務手続きを行っている」
WADAは8月にリオにある検査所の資格を取り消しており、フェイヒー会長は「W杯開幕に間に合わないのは確実」として、同検査所の再公認には時間がかかるとの見解を示し、FIFAに別の施設を用意するよう求めていた。
ブラジルの検査所は、2012年に9か月の公認取り消し処分を受けている。(c)AFP