【11月12日 AFP】ニューヨーク市警(New York Police DepartmentNYPD)は11日、ニューヨーク(New York)で10日夜から11日未明にかけて、イラン出身のミュージシャンが、同じくイラン出身のインディーズロックバンドのメンバーに発砲し、3人が死亡、1人が負傷したと発表した。容疑者のミュージシャンは自殺したという。

 現場となったのは、ブルックリン(Brooklyn)地区イーストウィリアムズバーグ(East Williamsburg)のモージェー・ストリート(Maujer Street)にある3階建てのビルで、襲撃されたロックバンド「イエロードッグズ(Yellow Dogs)」がリハーサルスタジオとライブ会場として使っていた。

 死亡した3人のうち2人は兄弟で、年齢は27歳と28歳。また、35歳のボーカルが死亡した。22歳の男性は腕に銃弾を受けて病院に搬送されたが容体は安定しているという。4人は2006年にイランの首都テヘラン(Tehran)で結成されたイエロードッグズのメンバーで、3年前に渡米していた。

 警察当局は11日深夜直後、同ビルの屋上でライフルを脇に置いて頭を撃ち抜いている容疑者の遺体を発見。身元を市内クイーンズ(Queens)地区在住のアリアクバル・モハンマディ・ラフィ(Ali Akbar Mohammadi Rafie)容疑者(29)と確認した。ラフィ容疑者は、イエロードッグズのメンバーではなかった。(c)AFP