【11月11日 AFP】フィリピンで猛威を振るった超大型の台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)は11日早朝、ベトナム北部に上陸した。

 週末にかけてフィリピンを縦断し、中部の町や村を破壊し犠牲者が1万人を超える可能性があるなど甚大な被害を出した台風30号はやや勢力を弱めたものの、激しい雨を伴い風速33メートルの勢力を保ったまま、首都ハノイ(Hanoi)や北部の州で屋根を飛ばしたり木をなぎ倒したりするなどの被害を出している。また3人が行方不明になっているとの情報もある。

 同国の災害当局は11日午前の時点で死者の情報はないとしているが、国営メディアは台風への備えをしていて5人が死亡したと伝えている。

 台風30号の接近に備え、ベトナムでは週末にかけて65万人以上が避難したが、国営メディアはこれまでに全員が帰宅したと報じた。(c)AFP