【11月10日 AFP】13-14イタリア・セリエAは9日、第12節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は2-0でリボルノ(Livorno)に勝利した。

 インテルからレンタル移籍中のリボルノのGKフランチェスコ・バルディ( Francesco Bardi)のオウンゴールと長友佑都(Yuto Nagatomo)の得点で勝利したインテルは、4位の座を強固なものにした。

 10日に試合が残されているもののインテルは4位の座を守り、2位ナポリ(SSC Napoli)と3位ユベントス(Juventus)の直接対決を前に両クラブとの勝ち点差を3に縮めた。

 インドネシアの実業家エリック・トヒル(Erick Thohir)氏へのクラブ売却により、この試合はマッシモ・モラッティ(Massimo Moratti)氏が会長として観戦する最後の試合になると報じられていた。会長職を18年間務めたモラッティ会長に、サポーターは拍手を送った。

 スタジアムに張り出された横断幕には、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)元監督時代の2009-10シーズンに獲得した3冠とモラッティ氏によってもたらされた喜べない瞬間について、以下のように言及するものもあった。

「最高の歓喜と当惑する挫折。18年間で12の疑問がもたらされた。われわれはよく批判をしたが、あなたを見捨てることはなかった。さまざまあったが、われわれはインテルへのはっきりとした愛を分かち合った会長の全てに感謝する。あなたにはその価値がある」

 リボルノはしっかりとした守備で得点を許さなかったが、前半30分のバルディのミスでインテルは相応しいとは言えないもののリードを奪った。

 インテルのジョナタン・シセロ・モレイア(Jonathan Cicero Moreira)が右サイドからクロスを上げると、味方ディフェンダー2人がクリアしようと近くにいるにもかかわらずバルディが飛びつき、ボールはネットに吸い込まれた。

 アキレスけん断裂で6ヶ月半戦線離脱していた40歳のハビエル・サネッティ(Javier Zanetti)がスタンディングオベーションの中ピッチに迎えられた後半、インテルは試合の主導権を握った。

 ジョナタンが終盤に担架で運び出されてインテルは10人で試合を終える可能性もあったが、それでも、サネッティのパスを受けたマテオ・コバチッチ(Mateo Kovacic)のアシストから長友がハーフボレーを決め、追加点を挙げた。(c)AFP