【11月9日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で8日、高級ホテル、マカ・アル・ムカラマ(Maka al Mukarama)の入り口付近で自動車爆弾が爆発し、政府高官を含む少なくとも4人が死亡、15人が負傷した。ソマリア政府が発表した。

 警察と治安部隊が爆発後すぐに繁華街にある現場周辺を立ち入り禁止にした。レストランや喫茶店もあるこのホテルは政府高官やビジネスマンなどのエリート層に人気で、爆発時に数人の要人もホテルにいたと報じられている。

 ソマリア大統領報道官によると、この爆発で同国のアブドゥルカディル・アリ・ドゥーブ(Abdulkadir Ali Dhuub)元駐ロンドン(London)代理大使も死亡した。また爆発後に自爆ベストを着ていた男1人が逮捕され、現在取り調べを受けているという。

 モガディシオでは、国際的支援を受けているソマリア政府の転覆を狙い、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関係のあるイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)が自爆攻撃と自動車爆弾攻撃を頻繁に起こしている。あるソマリア政府当局者は、今回の攻撃はアルシャバーブの特徴をすべて示していると語った。

 ソマリアのアブディ・ファラ・シルドン(Abdi Farah Shirdon)首相は、攻撃について「平和の敵」と非難した。 アフリカ連合ソマリア・ミッション(African Union Mission in SomaliaAMISOM)は国連安全保障理事会(UN Security Council)に、対アルシャバーブ作戦強化の一環として、要員を25%増の2万2000人に増やすよう要請していた。(c)AFP