【11月10日 AFP】今シーズンのイングランド・プレミアリーグで首位に立つアーセナル(Arsenal)は、10日に行われる敵地オールド・トラフォード(Old Trafford)での決戦で、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の出遅れたタイトル連覇に強烈な打撃となり得る一撃を見舞おうとしている。

 ホームでボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)とチェルシー(Chelsea)に敗れ、一時の勢いが衰えたかに思われたアーセナルだったが、リーグ戦ではリバプール(Liverpool FC)を2-0で下し、欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)では、プレミアリーグのチームとしてアウェーのドルトムント戦で初勝利を挙げた。

 開幕戦でアストン・ビラ(Aston Villa)に敗れて以降、リーグ戦9試合で8勝1分けとしているアーセナルは、マンチェスター(Manchester)での遠征で勝利すれば11節を終えて昨シーズンの王者に勝ち点11をつけることになる。

 マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)は今週に入り、ここ最近のアーセナルのタイトル獲得への挑戦は「尻切れ」だったと語り、その資質に冷笑を浴びせた。

 しかし、アーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)はアーセナルがリーグ戦で20回の優勝を誇るマンチェスター・ユナイテッドを恐れてはいないと語った。

 ドルトムントとのアウェー戦で決勝点を挙げ、今シーズンの得点数を11に伸ばしたラムジーは、「全くもって(恐れて)ない。少し粗末な序盤だったけれど、僕が思うに彼ら(ユナイテッド)はそれを乗り越えたね。リーグ戦では良い結果を出しつつあるし、自信を取り戻すだろうけど、僕らは自信にあふれている。僕らのアウェー戦での結果は上出来だから、それを積み重ねていくことができれば良いね」とコメントした。

 5日に行われた欧州チャンピオンズリーグのレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦で0-0に終わり、ユナイテッドの連勝は4で途切れはしたものの、アーセナル戦で公式戦での無敗記録を8試合に伸ばそうとしている。

 また、デビッド・モイーズ(David Moyes)監督率いるユナイテッドは、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ(Manchester City)との対戦で今シーズンは勝ち点1の獲得にとどまっており、タイトルを争う強豪との戦績を上向かせようと意気込んでいる。

 リーグ8位で第11節を迎えるユナイテッドのリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)は、「今シーズンは、ビッグゲームだけじゃなく、一貫して自分たちを披露できていない」と明かした。

「そろそろペダルをこいで進み続け始める時だ。優勝争いにとどまるためにもそうしなきゃならない」

「アーセナルは好調。捕らえるべきチームさ。自分たちが正しく、挑戦する準備が整っていると、はっきりさせなければならない」

(c)AFP