マリのフランス人記者殺害、アルカイダ系組織が犯行声明
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【11月7日 AFP】アフリカ・マリ北東部でフランス人ジャーナリスト2人が殺害された事件で、北アフリカで活動するイスラム過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic Maghreb、AQIM)」が6日、犯行声明を出した。旧宗主国フランスによる「新たな十字軍」に報復するための犯行だったとしている。
フランス人ジャーナリスト、ギスレーヌ・デュポン(Ghislaine Dupont)さん(57)とクロード・ベルロン(Claude Verlon)さん(55)は2日、取材のため訪れたマリ北東部キダル(Kidal)で拉致され、その後、遺体で発見された。仏当局は「テロリスト集団」の犯行としていた。
モーリタニアの通信社サハラメディア(Sahara Media)を通じてオンラインで発表した犯行声明でAQIMは、2人のジャーナリストの殺害は、フランス国民およびフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領に対する最低限の報復であると述べた。
仏大統領府報道官はAFPの取材に対し、フランスは「このような犯罪に対しては、誰によるものであれ、あらゆる手段を使って必ず処罰する」と述べた。
AQIMは、殺害はトゥアレグ(Tuareg) 人のアブデルクリム・タルギ(Abdelkrim Targui)司令官率いる部隊が行ったと述べた。同司令官は、2月下旬にマリ北部で仏軍との戦闘で死亡したAQIMの最高幹部の1人、アブデルハミド・アブゼイド(Abdelhamid Abou Zeid)司令官の側近。(c)AFP/Hademine Ould Sadi