【11月7日 AFP】南米のコロンビア政府と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」が6日、FARCがほぼ50年続けているゲリラ戦の終結後に政治に参加することで合意に達したと発表した。

 キューバの外交官ロドルフォ・ベニテス(Rodolfo Benitez)氏が、「われわれは(和平交渉)議題の第2項について基本的合意に達した」との共同声明をキューバの首都ハバナ(Havana)で読み上げた。

 同ゲリラ軍の政治復帰は、コロンビア政府とFARCの1年間の和平対話の交渉議題5項目のうちの1つだ。

 ラテンアメリカで最も長く続いている武力紛争を終結する包括的協定をまとめるには、双方はさらに麻薬取引、犠牲者への補償、武装解除の3項目で合意に達しなければならない。双方がこれまでに合意に達していたのは交渉議題の第1項である農地改革と農村開発の取り組み方で、これは紛争の根源でもあった。

 ノルウェーの外交官ダグ・ミランダー(Dag Mylander)氏は、合意には「野党勢力に対する保証と政治への市民参加を促進する措置が含まれており、最終的な和平協定調印後にコロンビア選挙制度の改正を予定している」と語った。ノルウェーとキューバは昨年11月にハバナで始まった和平対話の保証人だ。

 ハバナでの合意発表の直前にコロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は、コロンビアが「平和な普通の国」になる日が近づいていると語った。「われわれは、50年もの流血を強いられてきた紛争を終わらせるため、粘り強くやり遂げなければならない」(c)AFP