故アラファト氏の死因調査、パレスチナ当局に報告書提出
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【11月6日 AFP】パレスチナ自治政府は、2004年に死去したパレスチナ解放機構(PLO)の故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)前議長の死因を調べていたスイスとロシアの法医学研究施設からの報告書を受け取った。
アラファト前議長の死因についての調査を指揮するパレスチナ当局のタフィク・ティラウィ(Tawfiq Tirawi)氏は、AFPの取材にスイスの研究施設から「報告書を受け取った」と述べた。スイスの研究施設はコメントを拒否している。
また、PLOの公式通信社、パレスチナ通信(WAFA)によると、パレスチナ自治政府が任命したロシアのチームからも、2日に報告書が提出された。調査の結論は追って公表する予定という。
アラファト前議長の死については放射性物質のポロニウムで毒殺された疑惑が上がっており、昨年11月、前議長の遺体からサンプル60個が採取され、スイスとロシアの調査チーム、さらにはスーハ(Suha Arafat)夫人から依頼を受けたフランスのチームの間で分割された。
アラファト前議長は2004年11月11日、フランスの病院で75歳で死去した。医師らは死因を特定できなかったが、スーハ夫人の要請により当時は司法解剖が行われなかった。(c)AFP